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「千年希望の丘」岩沼復興アグリツーリズム

2017/09/08

[レポート]2017年9月2日「千年希望の丘」植樹&育樹ツアー

2017年9月2日(土)に、植樹&育樹ツアーが開催されました!

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当日は太平洋上に接近していた台風の影響が心配されましたが…
ギリギリの曇天!風もなく、なんとか育樹も植樹もできそうです!

定刻に向け、岩沼みんなの家には続々と参加者が集まってきました。
今回は残念ながら台風を見越して10数名ほどのキャンセルもあったのですが、それでも下は1歳から、上は84歳まで、25名の方にご参加いただきました!
ありがとうございます!

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おのおの受付をすませ、いよいよ開会式です!
岩沼みんなの家の前庭で、みんなで本日の説明を聞きます。
これから体験するプログラムについて、子供たちも真剣に聞いていました。
開会式を終えたら、いよいよバスで大移動!

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一行はバスに乗り、今イベントの会場・千年希望の丘に向かいました。
最初のイベントは、育樹を兼ねた史上初のゲーム、”葛取り”丘フラッグです。
千年希望の丘に植樹された木々の成長を妨げる葛を刈っていきます。
なんとあのおいしいくず餅になるくず粉や、漢方の葛根である葛が、大量発生しているのです。
(ちなみにくず粉は枯れた葛の根からでんぷん質を取り出したものなのです!)

葛は全国の森林でも、その早い成長で下の草木に太陽光が当たるのを邪魔してしまう、つるが木々に撒きつき時に幹をも折るなど、被害が深刻となっています。
千年希望の丘でゆっくりと堅牢に育とうとする小さな木々の苗たちは、葛をはじめとする生長の早い草花の日陰に追いやられ、成長の場を無くして枯れてしまうのです。
そこで、人間の手によって草を取り除いてあげることが、とても重要なのです。

一行を迎えてくれたのは、森の防潮堤協会の園田さんです。
園田さんは千年希望の丘の植樹用の苗を育てたり、まさに葛の除草をしたりと、頼れる植物のプロなのです。
園田さんから葛のつるがどう生えているのか、またやっかいな葛を除草するには長いつるをたどった先にある根っこに、ケイピンという専用の除草剤を刺していかねばならないことを教わり、葛退治の大変さを学んで頂きました。

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いよいよ丘フラッグスタートです!
赤チームと青チームに分かれて、葛の数や長さを競う予定でしたが、当日会場にした範囲だけでも予想以上にたくさんの葛が。
葛は1年で10m程伸びると言われているのですが、1年以内に生えたはずの丘の葛は、どれも10m越えのものばかり!
そこで、急きょルールを変更し、どちらのチームが一番長い葛を刈り取れるかの競争に!

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初めて実物の葛と対面したみなさんでしたが、葛を次々と見つけていきます。

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葛の根元に「見つけたよ」のしるしとして、旗を立てます。この旗を目印にして、ケイピンをもつ園田さんが葛にトドメを刺しに来てくれます。

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大人も子供も、みんなつるを夢中でひっぱります。

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どんどん見つけ出していき…

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タイムアップ!
青チームが大差で勝利かと思われたその時、一番最後に赤チームの最高齢参加者・遠藤さんがものすご~く長いつるを持って丘を上がってきました!
勝敗の結果は…!?

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わずか20㎝の差で青チームの勝利!
ゲームの後は、お互いの健闘をたたえあい、みんなで集合写真です!

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丘でハードに葛をとり、お腹が空いたところで昼食です!
岩沼みんなの家の特製米粉Dog!、クロックムッシュ、夏の新作黒の焼きとうもろこしサンドに白のマヨコーンサンドが振舞われました。

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昼食後には、二野倉地区に移動です。
午後からは植樹を行います!
今回は、かつて植樹した木々の中でうまく育てなかったものを補い植える、「補植」という形で植えます。
「補植」とは書いて字の通り、「補い植える」ことです。
厳しい自然の中で大きく成長しようとする木々ですが、悲しいことに枯れてしまう木々も少なからず存在します。
しかし、これから千年希望の丘は、町を守る立派な森に成長していかねばなりません。
そこで、枯れてしまった木々を補い、広く開き過ぎてしまった木々の間に「補植」をするのです。

用意されたのは、3種類およそ100本。
野球のバットなどで知られる「アオダモ」、美しい紅葉が楽しめる「もみじ」、そしてとても大きく育つ「タブノキ」です。

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植物のスペシャリストである、森の防潮堤協会の佐々木さんから説明を受けます。
木々にはそれぞれ役割があり、高く太く伸びるもの、その足元で低木として地面に近く育つもの、他の木よりも細いものの、美しさで人の目を楽しませ、癒してくれるもの。

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中には立派な木に育っても、森になる過程で生存競争に負けてしまうことも。しかし、その枯れ木も森にとっては重要な栄養となり、欠かせないそうです。

本日植える赤ちゃん苗も、激しい自然界の競争を強く生き抜き、地に定植できる大きさになるまでおよそ3年かけて育てたそうです。
時間と自然と命の重みが、苗一本に詰め込まれているかのように感じます。

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その苗を、佐々木さんから教わった植え方で丁寧に植えていきます。

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通常の植樹と違い、補植は枯れた部分、他の木との間が空いている部分を探して植えます。
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場所を探しながら、次々と植えていきます。

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今回森の中に初めて植える「もみじ」は、外側に植えます。大きく育って、人々を和ませてくれる日がくるのが楽しみです。

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たくさん植えて、100本すべて植え終わりました!

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最後に、「苗木は赤ちゃんと同じように、はじめは手をかけてあげないと、上手に育つことはできないのです。」というお話も。
自立できる木となるまで、周りの草を除いたりと世話をしてあげることが、木の成長にとっては重要だそうです。

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大きな森に育ちますように!

続いて、岩沼ひつじ牧場さんで、柵にペイントを施します!
植樹場所から歩き、到着するや否や、大小12匹のひつじさんが出迎えてくれました!一同キュートさに夢中です。

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今回は、ひつじさんが昼間草を食んだり来場者と戯れたりする牧草地帯を区切る柵に、子供たちによってかわいい模様を描いてもらいました。

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茶色の板に、動物型のスポンジをスタンプ代わりにペンキをペタッ!
うまく形になったもの、ならないものを、筆で手直しして形を整えます。

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楽しく、丁寧に、オリジナリティたっぷりに仕上げていきます!

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一通り書き上げると、ペンキが乾くまでもう一度ひつじさんタイム!
野菜をあげたり、頭をなでたり。愛嬌たっぷりのひつじさんに癒される一同でした。

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乾いてから最後の仕上げをし、とうとう完成です!
いずれも力作ばかり。板の中でうさぎやお魚、豚もイキイキして見えます!

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最後に、作品と一緒にみんなでピース!

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岩沼みんなの家に戻り、いよいよ最後のプログラム!の、前に…

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葛取り丘フラッグの表彰がありました。
見事勝利した青チームに「岩沼係長」のオリジナルボールペンを贈呈しました。
このボールペン、実は普段購入できないレアものなのです。
今回のイベントのために、岩沼市さんよりご提供をいただきました。ありがとうございます!

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更に、本日除草した葛の葉を米粉を使った天ぷらにして、みなさんに食べていただきました!
みなさん、葉にクセが無く想像以上に食べやすいことにびっくり。
子供たちもどんどん手を伸ばし、ついにはすぐさま完売です!

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葛は除草の対象ではあるのですが、葉はおいしく食べることもでき、根からはくず粉も取れ、つるは工芸品になるなど、ただ「悪い草」という訳ではないのを、胃袋から学んだのでした。

そしてとうとう最後のプログラム、東日本大震災の当時から今までの様子や活動を、語り部・谷地沼富勝さんに語って頂きました。
自分たちが一日を過ごした岩沼市沿岸部や玉浦地区の被害状況や、住民たちの「自分たちの町を取り戻そう」と奮起し、行動していく姿に一同真剣に聞き入ります。
震災当時は生まれていなかった子供たちも多くいた今回のツアーでしたが、彼らはどう感じたのでしょうか。

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語り部が終わり、いよいよ閉会式、と思いきや、ここでサプライズ!
開催日の9月2日は岩沼みんなの家スタッフ・菅原の誕生日ということで、突然のケーキ登場とハッピーバースデーの合唱です!
そんな用意があったとはつゆ知らず、菅原ビックリです!
この後、ケーキは切り分けられ、子供たちに振舞われました。
とてもおいしいケーキでした!ありがとうございます!

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子供たちがケーキを食べている間、大人たちは外で閉会式をしました。
一般社団法人岩沼みんなのアグリツーリズム&イノベーションの代表理事の尾崎、谷地沼より挨拶をし、今日の成果をたたえてみんなで拍手で解散となりました。

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今回のツアーでは、初の試みである”葛取り”丘フラッグなど、「丘の木々を楽しく育む」をテーマに実施しました。
結果、来場のみなさんから「ぜひまたやりたいです!」のお声を頂けるほどの大成功!
「草取り=つらい」、「葛=悪い」のイメージを脱却できるよう、これからも楽しいツアーを開催しようという、大きな励みにもなりました!
ご参加頂いた皆様、並びにご協力を頂いた皆様に、心よりお礼を申し上げます!ありがとうございました!
そしてまた会いましょう!

と、言うことで、これからも岩沼みんなの家では楽しい育樹ツアーを開催予定です!
興味のある方はぜひお気軽にご参加ください!
それでは引き続き、よろしくお願いします~!

(Text by suga)

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